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自家焙煎珈琲 cogemame 施設取材記事

自家焙煎珈琲 cogemame

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滝沢 光
滝沢 光
工藤 花野子
工藤 花野子

「自家焙煎珈琲cogemame」、そこは五感で楽しむ空間である。

〇店舗情報
〒033-0053青森県三沢市春日台一丁目119-7
営業時間:平日11:00‐16:00 休日12:00‐16:00 (不定休)
X(旧Twitter)、Instagram、 Facebookで情報発信中。
取材協力: 工藤広太さん(cogemame店主)

たどり着いたときの達成感

三沢駅から徒歩10分。車だと5分。住宅地のなか。だが、ナビにはお店の場所が表示されるものの、初めてうかがうわたしたちにとって、そこにたどり着くまでがなかなか困難だった。細く急な勾配の路地の先にあるため、車で来た際に入る路を間違えるとバックで引き返すのにも一苦労・・・。

cogemameの外観。住宅地のなかにひっそりと佇む。
cogemameの外観。住宅地のなかにひっそりと佇む。
店の看板。ぜひ看板の裏側も見てほしい。
店の看板。ぜひ看板の裏側も見てほしい。

ついてみるとなんでもないのだが、このお店は住宅が並ぶ中に潜むように佇んでおり、看板がなければたどり着くことなく敷地の前を通り過ぎてしまう可能性すらある。しかしそうしてたどり着いた分、地図をたどってようやく宝箱を探し当てたときのような達成感を感じることができる。迷わずまっすぐに店にたどり着きたいという人はナビだけに頼らず、 YouTubeに載っている行き方の動画も参考に行くことをお勧めする。

誰もがリラックスできる空間

靴を脱いで店内に上がると、コーヒーの芳ばしい香りに満ちている。どこをみても、オーナーの美意識とこだわりが行き届いたオシャレな空間が広がっていた。まるで、センスの良い友人の自宅に来たときのようなちょっとのドキドキと安心感、居心地がある。訪ねたときに混んでいる様子はなかったが、わたしたちが店内にいた小一時間で、切れ目なくテイクアウトのお客さんが何組か来店した。テイクアウトのお客さんも、コーヒーが淹れられているあいだ、しばらくは店内に滞在する。

カラフルなカップが店内を彩る。
カラフルなカップが店内を彩る。

席はカウンター席が3つ、テーブル席が1つ、ソファーと絨毯に座れる席が1つ、個室が1つというように数で言うと非常に少ないように感じるが、店内の空間に合わせた適度な数に加え、1人でも複数人でも対応できる形が取られていた。すべてが、このお店とお客さんにとってちょうどいい具合に設定されていると感じる。そのうえ、子供が待っているとき退屈しないようなスペースも設けられており、オーナーの子連れのお客への配慮がうかがえる。店内の装飾の1部である棚にはさまざまな色のコーヒーカップが並べられており、使わない時は店内を彩る飾りとなり、コーヒーの注文が入った時はそれにこだわりの1杯が注がれるのである。

リアルASMR

棚にはテイクアウト用のコーヒー豆が並ぶ。
棚にはテイクアウト用のコーヒー豆が並ぶ。

待っている間、間近でオーナーがコーヒーを淹れる様子を見ることができ、その工程ひとつひとつにコーヒーへのこだわりがうかがえた。そして、音(環境音)。オーナーはコーヒーを入れる際、非常に集中している様子で、コーヒー1杯入れるのにも全神経を向けているように感じられた。静かな店内では、自然と耳を澄ましてしまう。豆を挽く音、スチームの音、お湯を注ぐ音。店内BGMも流れているはずなのに不思議とコーヒーを淹れる音に集中してしまうのだ。近頃ASMRというコンテンツが流行っているが、まさにここは体感するASMR。静かな中で自分の感覚に集中しリラックスできる環境がまさにその店内にあった。

コーヒーを楽しむためのメニュー

カウンター席の横の受付で注文し、席に届けられる仕組みになっていた。私たちは店内でコーヒーを楽しんだが、テイクアウトも可能である。

コーヒー店であるがゆえにコーヒーのメニューが豊富で、純粋なコーヒーの味を楽しめるブラックだけでなく、カフェオレやカフェラテのようなブラックが飲めない人でもコーヒーを味わえる工夫がされていた。またブラックコーヒーも苦みや酸味がガツンと来ることなく、柔らかく深みのある味わいが口の中に広がった。

飲み物だけでなく、お菓子のメニューも用意されており、ぜひともコーヒーと共に味わっていただきたい。特におすすめなのはシュークリームとドーナツである。シュークリームは生地がサクサクしていて、中のクリームにはバニラビーンズが混ぜこまれている。甘さ控えめで大人も子供も食べやすいサイズで用意されていた。ドーナツは味が複数種類用意されており、今回は期間限定のかぼちゃ味のドーナツをいただいた。しっとりしていてこれも甘すぎず、コーヒーの味を引き立てていた。

ドーナツとカフェラテを楽しむ滝沢。
ドーナツとカフェラテを楽しむ滝沢。

新たな趣味の発見

移住してみたとして、三沢市はお店が豊富で特段にぎやかかと言われると、そうとも言い切れない。しかし賑わっている都市が優れているわけではないことをこの店をはじめとして三沢は教えてくれる。そう騒がしくない場所だからこそ何かのきっかけに気付くこともあるのだ。

あなたもきっとcogemameを訪ねたら思うだろう。
もっとコーヒーのことを知りたい、と。このように三沢は新たな発見と出会いを私たちに与えてくれる場所なのである。

( 取材 2023年12月9日 )

ミサワめし!

This is バラ焼き 赤のれん

三沢市役所から徒歩10分の場所にある赤のれん。店に入るなりおいしそうなにおいがした。お昼時ちょっと前に入ったのが良かった。もう少し店を訪れるのが遅かったら、混んでいてお店には入れなかっただろう。

このお店の最強メニューはバラ焼き定食一択だと個人的には思う。目の前の鉄板でジュージューと焼いて食べるお肉は格別だ。甘じょっぱい味付けのお肉に程よい酸味のあるたれをつけていただく。舌が甘くなってきたなと感じたらピリリと辛いキムチで舌をリセット。山盛りご飯も食べきれるかと心配だったが、お肉のおかげでぺろりと食べきってしまった。きっとここでバラ焼きをつまみにビールが飲めたなら、さらに幸せいっぱいになることはまちがいあるまい。

おいしそうな匂いと湯気が鉄板の上で踊る
おいしそうな匂いと湯気が鉄板の上で踊る
〇店舗情報
赤のれん
三沢市観光協会webサイト:https://kite-misawa.com/misawa/赤のれん/