▶︎ 弘前大学の学生による「三沢市の関係人口を創る」プロジェクト

図書館・公園・公会堂 施設取材記事

図書館・公園・公会堂

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石黒 姫奈
石黒 姫奈
内沢 杏那
内沢 杏那

三沢市役所を中心としたエリアは「桜町」だ。市役所前の道路を挟んで向かい側に、市立図書館と公会堂が、公園をはさんで3つ並んでいる。落ち着いた雰囲気のエリアだが、広い公園は週末や休日には家族連れのこどもの声がするし、お花見の時季にはバーベキューでにぎわう。

1.三沢市立図書館

市立図書館は、学習をする中高生や読み聞かせを楽しむ親子、新聞を閲覧する高齢者など、老若男女が利用する。図書館は、勉強や読書などに集中できる場所であり、またリラックスできる場所でもあることが、訪れるとわかる。地下1階から地上3階建ての建物で、正面玄関とは別の、「こどもとしょかん」と示されている児童と親のための閲覧室の入り口もある。どちらも入ると掲示板にポスターがあり、三沢市や、図書館のイベント情報などをお知らせしている。また、ALT(外国語指導助手)を招いた英語版の絵本の読み聞かせや英語学習の機会の提供、三沢市で有名なミス・ビードル号などの航空機に関する資料なども充実していることがわかる。

図書館イベント情報盛りだくさん
図書館イベント情報盛りだくさん

また、ALT(外国語指導助手)を招いた英語版の絵本の読み聞かせや英語学習の機会の提供、三沢市で有名なミス・ビードル号などの航空機に関するイベントなども充実していることがわかる。

〇施設情報 三沢市立図書館
〒033-0031 青森県三沢市桜町1丁目5-43
TEL:0176-53-6040
HP:http://www.lib.misawa.aomori.jp/

癒しと熱中の空間

館内の階層ごとに、わたしたちが気にとめた特徴をみていこう。

まず、1階には幅広い年齢層が目を通しやすい「おすすめの本」が展示されていた。その奥には、新聞閲覧スペースや「こども室」という親子で利用できるスペースがある。特に、こども室では親が子どもに読み聞かせをする姿が見られ、本を楽しみ笑うかわいい声が広がる。また、本の貸し出しはもちろん、貸し出し可能なCD(歴史を感じる、昔ながらの!)も配架されていた。

次に、雑誌や洋書が中心に置かれている2階では、利用者の声を反映するためのボックスとA4用紙があり、どんな意見でも自由に記入できるようになっていた。実際に、配架する本の選書について、エアコンの温度調節などの利用中に感じた点についてなどが寄せられており、図書館スタッフが内容を読んで可能なかぎり対応している。自由な記述式用紙でどんな内容を書けばいいのか悩んでしまうような気もするが、どんなことでも受け付けているそうだ。利用者の意見で充実した図書館をつくり、保っていくために書いてみてはどうだろうか。

子どもと一緒にワクワク感を味わえる
子どもと一緒にワクワク感を味わえる

3階は、過去の新聞を閲覧できるスペース。また、CDプレイヤーや除籍雑誌が設置されている。わたしたちにとってはちょっと珍しいモノばかり。雑誌は、「リサイクルブックフェア」を経て保存期間の1年を経過すると除籍の対象になる。ファッション雑誌など約50冊並んでいるものは、自由に持ち帰り可能だった。好きな女優さんが表紙を務めた雑誌が可愛かったため、私は喜んで持ち帰らせていただいた。

地下1階は主に学習スペース。個人や団体で利用できる机の配置になっており、PCでの学習もできる。お菓子と飲料水を含む自動販売機と飲食スペースも備わっており、勉強の疲れをリフレッシュするのに最適だ。実際、受験勉強をする高校生やPCで学習をする大人が多く見られた。

図書館の未来は電子図書館

GIGAスクール構想のもと、現在三沢市立の小・中学校ではタブレットが導入されている。そこで、三沢市立図書館では「新たな取り組みとしてタブレットを活用した電子図書館を小中学生が利用できるように準備を進めている」という。実際、図書館HPのなかには電子図書館システムが存在し、三沢市立図書館の利用者カードをもっていれば使うことができる。図書館に行かなくても本を読むことができるのは嬉しい。

2.中央公園

中央公園は、三沢市立図書館と公会堂の間に広がる、木々に囲まれ多種類の遊具が設置され、思い切り走り回ることもできる、子どもにとってはじゅうぶん広々とした公園だ。市民にとっては、BBQやお祭りのイベント地として、ピクニック地としてなど多種多様な目的でも利用できる魅力的な公園だ。

〇施設情報 中央公園
〒033-0031 青森県三沢市桜町1丁目地内
HP:https://misawa-ryokuka.jimdofree.com/%E5%85%AC%E5%9C%92%E3%81%AE%E3%81%94%E6%A1%88%E5%86%85/%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E5%85%AC%E5%9C%92/

隠れミス・ビードル号?!

公園内で特に目を引いたのは、遊具だ。くねくね曲がった滑り台のある複合遊具やターザンロープ、スプリング遊具などカラフルな色でワクワク感を増加させる。それらには、三沢市で有名なミス・ビードル号のイラストや模型がついている。ディズニーランドで「隠れミッキー」を探したり発見したりするような遊び心をくすぐられる。

また、複合遊具付近の砂場には子どもが描いたであろうドラえもんのイラストや、「けんけんぱ」して遊ぶ円の模様が描かれていた。遊具付近にはベンチがあるため、そこから遊ぶ子どもを家族や友達が見守っていたり一緒に遊んだりする情景が思い浮かぶ。

20代でも全力で遊べる遊具と広場

空を飛んでるかも?!
空を飛んでるかも?!

取材当日は、遊具がある場所から離れたテニスコート程の広さの場所で中高生男子が5-6人でサッカーをして遊んでいた。取材をしたわたしたちも公園で過ごしてみると、子どもの頃に遊んでいた記憶がよみがえり、思い出や好きな遊びなどの話に花が咲き・・・、遊具で遊びたくなり、試してみた。

さすがに少しサイズが合わず遊びにくい遊具もあったが、勉強や悩み事などを忘れるくらいしばらく没頭してしまった・・・。大人数で利用しボール遊びができる開放的な空間に周囲に桜の木がならんで植えられた環境は、日々の生活からいったん離れ、のびのびとした気分で笑顔に包まれる絶好のスポットである。

中心街の近くに立地している公園であるため、三沢市内の飲食店や三沢市民のお気に入りの場所をまとめたおすすめスポットなどのマップがあれば、公園の利用者がより三沢市を知る機会となるだろう。その情報をQRコード化した看板にすることで、簡単にスポット先の情報リンクにアクセスが可能だ。

さらに、家族や友人、恋人などと過ごす時間を公園からその先へと楽しい時間が延長され充実した日々を過ごすきっかけになる。また、マップによって各地点へ足を運ぶことが増加すれば、地域活性化にもなり得るのではないだろうか。

ジェットコースター級のスピードとドキドキ
ジェットコースター級のスピードとドキドキ

3.三沢市公会堂

公会堂では、学校行事での音楽交観会や成人式などのイベントやクラブ活動、コンサートなど市民が集い交流できる施設である。公会堂の利用客層も、子どもから高齢者まで幅広い。イベントなどの催し事以外の目的にも利用できる。たとえば小学生から大学生までは2階の一部に設けられている学習コーナーで勉強をすることが可能だ。また、市内の情報や館内での行事内容などがポスターやモニター放映から簡単に知ることができる。

〇施設情報 三沢市公会堂
〒033-0031 青森県三沢市桜町1丁目6-35
TEL:0176-53-8711
HP:https://www.tohoku-kyoritz.co.jp/misawa/index3.html

公会堂利用者の様子

取材日は、中学生の吹奏楽アンサンブルコンテストが開催されており、吹奏楽の音色が館内だけでなく玄関付近まで響き渡っていた。過去には、市内在住や出身の若者が参加しやすいことを想定したバルーンアートや手形、足形をつくるイベント、ハロウィンでメイクして集うイベントなどが行われた。どのイベントも参加者の笑顔や楽しそうな姿が見られたそうだ。

公会堂のイベント・利用状況が一目瞭然!
公会堂のイベント・利用状況が一目瞭然!

しかし現在は、成人式が毎年恒例に開催されているほかは、公会堂側によると「20代に向けたイベントを行ってきたが、市内には20代があまりいないから、集まれる企画が今はほとんどない」という現状。若者重視の取り組みがしたいという公会堂側の思いに対し、わたしたちも20代の学生の立場から「もしかしたら、市内在住の若者に公会堂自体が親しみがないのかもしれない。三沢市は祭りが多い印象があるため、それと公会堂が連携した取り組みをすることで施設自体の認知度も向上し利用客も増えそう」と提案した。

一方で、取材日はクリスマスシーズンということもあり、入り口には雪だるまやツリーなどキラキラとした装飾がなされていた。楽しそうな雰囲気に歓迎されている感覚になり、入館するとホールには約3メートルの絵画展示に惹きつけられ圧巻であった。また、公会堂のお知らせ掲示板には、三沢市内の施設や公共交通機関など生活面の最新情報などがポスターやチラシで掲示されていて、その点では市民だけではなく観光客にも立ち寄ることをおすすめできる。公式HPやFacebook、学校での配布チラシなどでも宣伝されているため、気になったら是非ともチェックしてみよう。

公会堂は、1回来ればまた来たいと思う施設!

公会堂事務局の方が、公会堂のアピールポイントは「1回来ればまた来たいなと思う施設」であることだと語ってくれた。公会堂に行くまではなんのための施設かがあまり認知されていないが、なにかの用事で公会堂に来た人やふらっと立ち寄った人、SNSやチラシなどの広報から知った人などが実際に訪れることで「他にもこんなに催しや情報があるんだ」ということを実感する。それによりリピーターになっていく。

あれ?この時計どこかでもみたような・・・
あれ?この時計どこかでもみたような・・・

市立図書館、公園、公会堂の取材を通して、ふたつの施設の中に共通したデザインの、とあるモノを見つけた。それは、壁に埋め込まれて一体化している時計だ。あまりみたことのないデザインの時計で、公会堂と図書館とで建物は違うけど、きょうだいのような三沢市の施設なのだなと思った。公園で隠れビードル号をみつけたときと似た感覚?かもしれない。

( 取材 2023年12月9日 )

ミサワめし!

入店するとそこはtheアメリカ! Pizzeria Massimo

三沢公会堂から徒歩10分圏内。自衛隊・米軍基地がみえる場所にあるスカイプラザのなかにあるPizzeria Massimoは、店内は少し暗めの照明でシックかつ落ち着いた空間が広がっている。壁には、アメリカン・アンティークな建物や人物の写真が飾られている。

アメリカン・アンティーク調の店内装飾
アメリカン・アンティーク調の店内装飾
実食したピザ2種
実食したピザ2種

私たちは、豊富なメニューの中から2種類のピザを食べてみた。1種類目は、トマトマルゲリータ。チーズとトマトソースの濃い味が相性抜群!トマトソースの味がほかの具材としっかりと絡み合っている。ピザの生地は、中心部が少し柔らかめでありながら、外側がカリッと香ばしい。薄目ではあるが、しっかりと歯ごたえがある。

2種類目は、プッタネスカ。オリーブとアンチョビの組み合わせが口の中に広がり、わたしたちの脳内はいっきにアメリカにでもイタリアにでも飛んでいけそうだ。一口食べると、チーズがおよそ30㎝も伸びて、まるでアメリカのアニメのようで楽しい。

Pizzeria Massimoであなたもアメリカに入国した気分を味わってみては!?

〇店舗情報
Pizzeria Massimo
スカイプラザHP:https://skyplazamisawa.jp/shopguide/masshimo/